2008年5月27日火曜日

ドラムソロ

さて、話を音楽にもどそう。JAZZという悪魔に出会った高校時代、同級生はほとんどビートルズに熱中していた。私が通っていた高校は、無線通信士や無線技術士の養成を目的とする学校で、生徒も九州各県から集まってきていた。一学年100名ほどの人数しかおらず、女性にも門戸を開いてはいたが、入ってくるのはほとんど男子ばかり。全校生徒総数400人弱の男子校が運命の出会いの舞台となったのだ。
私は中学時代ブラスバンド部でトロンボーンを吹いていたということもあり、その頃はほとんど有名無実化し、内実は音楽好きの集まりとなっていた吹奏楽部に入部した。部室があった建物は2階建てで、明治時代にでも建てたのではないかというぐらい古い木造の校舎だった。まだ入部する前のこと。放課後、部室のある校舎前を通って帰っていくのだが、いつも聞こえてくるのがグルーブするドラムソロの音だった。それまで感じたことのない 心地よさが私の心を虜にした。そして運命の日、その音にひき付けられるかのように部室のドアの前に立っている自分がいた。

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